2010年9月12日日曜日
よいどれ
久しぶりに、映画をみた。ジェフ・ブリッジズ主演の「クレイジー・ハート」。落ちぶれたカントリーシンガーの話だ。落ちぶれたという事は過去に栄光があったわけで、そのベースになる音楽感をちゃんとこの映画の中に焼き付けている所にこの映画の最大の魅力を感じた。特に興味深かったのは、弟子のコンサートに前座で呼ばれたバッドが、リハでギターを押さえてドラムを立たせてくれとP/Aに執拗なまでに要求するシーン。その後のミキシングでちゃんとドラムが強調されているところで、この映画が音楽を聴かせたい想いで作られたものだという事がよくわかる。ギブソンJ-45とウオッシュバーンのセミアコが出てくるが、この二つのギターの音色の魅力をちゃんと伝えている。指弾きで歌を作る時のあの乾いたギブソンの音はすごく特徴的だ。Gibsonの音はそういうシチュエーションで際立つという事をきちんとわかっている。ストロークでジャカジャカ弾くだけがギターじゃないのだ。おじさんも恋をする。失敗をする。ちょっと反省をして、人生が変わる。
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