2011年12月29日木曜日

ひと荒れすりゃ ひととしも更けてきた


今年のお仕事は全ておわり、寿司屋に走り、締めのビールを喉に流し込む。 

ああ、今年はなんて数奇な出来事だらけだったんだろうと・・・ 

でも素敵な出会いもあったし、夏の日の想い出も、渋谷の爆音パーティも、今はもう遠い日の出来事の様に感じる。 

つま恋で演奏したWooBABYSを晋さんがユーチューブにアップしてくれているのでその中でもお気に入りの曲を紹介します。「都万の秋」http://www.youtube.com/watch?v=_Lj1X_FSwv0 

それとこちらは音源のみで、自分で言うのもなんだけど、もうめちゃかっこいいのです。その前日に演奏したつま恋チルドレンベイベーズの「僕のエピローグ」http://radiopepe2.up.seesaa.net/image/bokunoepi.mp3

2011年12月11日日曜日




素晴らしい天体ショーに魅せられた。10-21倍の双眼鏡で観ていたんだけど、うっすらと流れている雲が神秘を際立たせていてその幻想的な雰囲気に寒さを忘れて見入ってしまう。23時過ぎに皆既になった後は、右端の方にうっすらと光を感じながら赤茶色の月が光をなくしてもある意味すごい存在感を示しながらオリオン座の上に浮かんでいる。双眼鏡で観るとそのディテールが模型のようで面白い。昨夜の月は生涯観た中で一番「かっこいい」月だろう。ずっと表情を変えながら、また輝きはじめる。ヘッドフォンをつけながら、飽きないで観ていた。ipodにはレッチリとストーンズとディラン。1時をすぎると、だんだん元通りの月に近づいてきた。あと10分で部分月食も終わる。ここまで見たら見届けようと思い、ipodのボリュームを上げる。毛皮のマリーズが弦楽四重奏曲第9番ホ長調「東京」を演奏していた。

2011年11月15日火曜日

ふざけすぎた季節のあとで



この2週間、忙殺されていた。土曜日、久しぶりに同級生に会った。
心が少し落ち着いた。 

次の日に12 STORY BANDでドラムを叩いていたゆりちゃんのセッションディに行った。
ジャズをやり、ボサノバをやり、ビートルズやディープパープルを久々に聴き
「12階建てのバス」もやり、西岡恭蔵の「アフリカの月」を歌った。
ゆりちゃんが「なごり雪」をやろうというのでギターを弾いた。
あの爆音のゆりちゃんとはちょっと違う、彼女のしっとりしたボーカルを聴きながら、
たしかにこんな曲が僕らの青春の日々には流れていたな、と・・・
いろんなシーンが頭の中を駆け巡っていた。 

2011年11月10日木曜日

何処からやってくるのだろう


 ○階建てという英語表記は○-STORY(STOREY)と表す事もあるそうで「12階建てのバンド」は
「12 Story Band」という事になるのだな・・・悪くない。

「12階建てのバス/12STORY BAND」(作詞:小島武 / 作曲:小室等)
1973年の新六文銭をカヴァーしました。


http://radiopepe2.up.seesaa.net/image/12busga.mp3

2011年11月6日日曜日

ジェームス・テイラーを聴きながら日曜の午後を過ごす





秋の穏やかな一日を過ごすのにふさわしい音楽はいろいろある様に思う。今日はジェームス・テイラーを選んで聴いていた。コーヒーを入れてサンドイッチを食べる。そういう感じで過ごす月並みな休日があってもいい。初期のアサイラムから出たアルバムはどれを聴いてもリラックスできて、いいんです。

こんなに抱きしめても



拓郎が1973年に結成した新六文銭のカヴァーをしてるバンドなんて日本中探してもどこにもいないだろう、と思うけど・・・爆音パーティでも、やってみたのです。有名な「伽草子」のB面に収録されていた、「こんなに抱きしめても」をラジオで一度だけ放送された新六文銭の最初のアレンジを参考に「12階建てのバンド」で演奏しました。3分くらいのこの曲にリハでは一番時間をかけたかも〜


12階建てのバンド+晋(Cho)


こちらは晋MIXのエフェクトバージョン

http://radiopepe2.up.seesaa.net/image/konna_effect.mp3

2011年11月3日木曜日

12階建てのバンド




渋谷の爆音パーティが終わり、少し平穏な日々が戻ってきたので、自分の時間があるというのに、音源の整理をしている。このパーティのために試行錯誤したバンドのリハの音です。うん?最後のは・・・ 

2011年11月2日水曜日

とても困るんだ〜



すごく楽しかった。7時間半があっという間にすぎた10/29の渋谷Glad

よしだたくろう爆音パーティVol.2

書こうと思うとたくさんありすぎて、とても困るんだ、だから今日は
とても楽しく演奏した曲を。

「こっちを向いてくれ/つま恋チルドレンベイベーズ爆音オールスターズ(長っ)」


左から  Cho,G:晋 カホン:JAKE  G:萩一訓    Mandollin:コジマサン   Vo,G:ヒロヤ

2011年9月14日水曜日

あの日、田代本通りに向かう途中で、出会わなければならなかった音


Keith Jarrett - The Koln Concert (1975)

1975年、1月24日、西ドイツ。 

この日、ライン地方の古都ケルンのオペラハウスで行われた、 キースジャレットのコンサートが録音されていたことに感謝する。このアルバムに出会わなければ、僕の人生は少しつまらないものになっていたと思う。そして、酒の味を変えてくれた。思慮深さ、の様なものを、音楽を通して教えられた。 

透明感。清涼感。重厚感・・・いろんな形容を飲み込んでしまう。すべてがあてはまり、すべての修飾は、彼の奏でるピアノの前では空しい。 

LPレコードの頃、2枚組みのセットを、大事に大事に聴いていた。途中でやめる気がしないで、いつも最後まで一気に聴いていた。宮下康仁の「なにもできない若者たち」という本を読みながら、先駆者の開拓した、偉大なる時代の足跡を羨望しながら。そしてある時は、手塚治虫を読んで。覚えたてのたばこの煙にむせながら。 

「心の清涼剤」と、言った人がいる。うまい表現だと思った。疲れたときに、癒しになる。ヒーリングと言う言葉じゃない。静かに心が、いつもある場所に導かれて行くような気がする。1973年のアルバム「ソロコンサート」はジャズディスク大賞を受賞しているが、キースジャレットのソロプレイは、ジャズ評論家の間ではしばしば議論の対象になってきた。たしかに純粋なジャズの理論を踏まえれば、カテゴリーからは、はずれているかもしれない、でも僕はこのアルバムを先輩に連れられて行った「おーるあろーん」というジャズ喫茶ではじめて聴いた時の感動は、その後のどんなジャズの名盤を聴いたときの感動よりも深かった。 

その小さなジャズ喫茶「おーるあろーん」は、鏡ヶ池通りの坂を下って、田代本通りに向かう途中にあった。その店にいつもいる女の子に、先輩がその日、差し入れしたのは、小さなサボテンだった。その店の片隅に、まるでその日のモニュメントのように、置かれて、いつまでも皆で大事にしていた。店が開いてないときも、窓のすき間からそのサボテンを見つけると、満足してバス通りを歩いて家に帰った。 

出会わなければ、ただ、それだけで通りすぎて行くものも沢山ある。でもあの日、あの音に出会わなければなかったんだ、と今でもそう思う。

ねじ式(mixyより再掲)


といっても、ゲンセンカン主人とは何の関係もない。メメクラゲのはなしではない。ストラトキャスターのピックアップの話だ。 

最近は335というセミアコとレスポールばかり弾いているので、ストラトキャスターは出番がない。それに、レスポールと比べるとピックアップのパワーもいまいちなので、おのずと弾く機会がほとんどなくなっていた。 

ひょんな事から、ストラト用のピックアップを手に入れた。メーカーもわからない。ただし、何となく直感で、結構なパワーがありそうな気がする。テスターがないので計れないが、このしょぼいストラトに載せ換えてみようか・・・と思い、急遽昨晩から空いた時間に改造作業に入る。 

ピックアップカバーのネジを緩め、カバーを外し、3つのシングルコイルを外す。ボリューム、トーン、レバースイッチのノブを外して、カバーから外す。アースとジャックの線を切り、フェンダーの内蔵を全て摘出する。そしてどこの馬の骨かもわからない内蔵にそっくり入れ替える。レバースイッチのネジ以外は全てきれいに収まった。 

翌日、仕事帰りにセレクターのネジを買いに行こう、と夜遅くまでやっているホームセンターに行く事にした。とあるプレゼンの後で、少しめかしこんでディレクタースーツを着ていた。友人がベンツで送ってくれた。 

ベンツを降り、ホームセンターに入る。 

ネジのコーナーは・・・? 

あ、あった、あった。 

すいません、このスイッチに入るネジありますか?と、初老の店員に聞いてみる。 

あ〜ネジならこの辺に・・・うん?それは何のスイッチです? 

レバースイッチなんだけど・・・ 

うちにはないねえそんなもんのネジは。 

いや、この穴に入るネジなら良いと思うんだけど・・・ 

いやあ、そういわれてもねえ、ネジには用途ってものがあるから、同じネジでもいろいろと・・・まあ、専門の人を呼んでみるから、待っててください。 

(え、おじさんは専門じゃなかったの?ていうか、ネジの専門家って?) 

で、そのスイッチは何のスイッチ? 

さっきもお聞きになりましたけど・・・ギターのレバースイッチなんです。 

え。これギターなの!ふ〜んこれがねえ・・・ 

これはギターじゃないですよ、ギターの一部だけど・・・ 

なんて言う話をしている間に、専門家が現れる。 

あ、こちらの方がねギターのネジを探しているので・・・ 

え?ギターのネジですか、どうかなあ。そういうのは楽器屋に行かれた方が・・・ 

だから、ギターのネジじゃなくって、レバースイッチのネジ! 

じゃ、実際にネジを入れてみればわかりますから、そのスイッチを貸してください。 

あ。どうぞ。 

あ、これギターですよね。 

いや、ギターのスイッチです・・・ 

たしか、ギターのボリュームのところについてる・・・ 

(だから最初からそう言ってるでしょ・・・) 

じゃあ、きっとこのネジでしょう、と言っておもむろにネジが沢山入っている袋を破り、一本取り出し、スイッチの穴に入れて回している。 

あれ、入らないな・・・これじゃないのか、じゃあ、こっちかな、あれ、これも違うな・・・ 

専門家は次から次へと袋を破り、なかなかビンゴしない。 

10種類くらい試した頃・・・ 

あ、あいました、このネジです。穴にぴったりです。 

たしかに穴にはぴったり収まってますけど、ネジが長過ぎて、ギターに固定できないと思うんですけど・・・ 

あ〜そうですね〜。惜しかったですね・・・ 

と言いながら、今度は長いのや短いのを並べ始める・・・また7〜8本試した頃・・・ 

これです!これなら、きちんと固定できます。こちらを、どうぞ。何本、必要でしょう? 

(見ればわかると思うけど・・・)え?ネジはバラ売りしてるんですか?袋沢山破ってたと思うんだけど・・・ 

はい、何本でしょう? 

あ、2本です。 

え^と2本ですね。あ、それから、普通のネジでも良いんですが、ちょっと高いんですが、ステンレスのネジもありますがいかがなさいますか? 

そんな高いネジじゃなくても、いいですが・・・でも錆びない方が良いなあ。 

じゃあ、ステンレスが良いと思いますよ、少し高いですけど。 

わかりました、じゃあ、ステンレスのネジを2本で・・・。 

それでは、伝票を書きますからお待ちください。 

(ネジ2本で伝票書くのか・・・) 

伝票を渡しながら・・・ 

これをレジにお持ちください。 

すいませんが・・・そのステンレスのネジはおいくらなんでしょうか? 

はい、一本 4円です。2本で8円でございます。 

は...はちえん、ですね。わかりました。ちなみに普通のネジは? 

とついでに聞いてみた。 

2本で6円です。 

ステンレスは1円高いんですね・・・ありがとう・・・ 

伝票と高級なステンレスのネジ2本を持って、キャッシャーに。 

いらっしゃいませ。ネジ2本で8円でございます。お支払いはカードになさいますか? 

ディレクタースーツに身を包み、ベンツでその店に乗りつけた男は、10円をキャッシュで払い、お釣り2円を貰い、颯爽と店を後にした。

2011年9月6日火曜日

Takuro Yoshida Tribute Joint Bakuon Party Vol.2








10/29、土曜日に渋谷のGladというクラブで「よしだたくろう爆音パーティVol.2」というのをやる事になっちゃいました。(笑)一回目は5年前に青山でやって、まさか2度はないだろうと思ってたんだけど、リクエストがあまりにも多くて、またやってみます。クラブミュージックではなく、70年代の拓郎サウンドをあのクラブの音響で、爆音で聴きたい、という人向きのイベントです。レアな映像や音源もふんだんに織り交ぜて、一日拓郎三昧を!



2011年8月23日火曜日

ある阿呆の一日



最高に気分がダウンして全ての事を忘れ去ってしまいたい時には、とにかくそれに近い状況を作り出す様に心がけてみる。つまり誰にも会わずに何もしないでだらだらとつまらないネガティブな思考に耽る。そうするうちにどんどん自分が嫌いになる。そうなったら出口は見える。嫌いな自分におサラバしたくなる瞬間を待つだけだ。そういう時、俺はいつも髪を切る。何故かいつもそうする。そうやってくだらない自分は何度も自分を貶める。そんな阿呆を再生するのは汚れきった窓ガラスを磨き上げるときの感覚にも似て、少しは晴れやかな気分にもなるものだ。

そう、俺はまた髪を切った。

くだらない日記になった。

明日はもっと軽やかに歩こうと思う。

2011年8月4日木曜日

コカ・コーラの夏




















コカ・コーラをはじめて飲んだときの事をミクシーで書いた。
炭酸のあのインパクトと何ともいえないあの味と色とボトルの形と
遠いアメリカの文化を日本の田舎町ではじめて味わったときに
なぜか、とてもワクワクした事をおぼえている。

暑い夏にコカ・コーラはかかせない。

故 西岡恭蔵の歌にもコカ・コーラの広告塔がシンボリックに登場する。
昔の夏は味があった。ゆっくりと時を過ごして、風を感じる時間が大切だ。


「パラソルさして」   詩 西岡 恭蔵

コカ・コーラの広告塔の影にまもられた夏が

ひと気のない公園に ポツンと君を浮かべる

人まち顔の街角はおいてきぼりの君の夏

のぞいた僕は きまぐれな風さ

  緑の夏をパラソルさして 君をさそって街を歩けば

  ときには風も吹くみたい ときには風も吹くみたい

麦わら帽子の穴ボコを 通りぬけた夏が

しゃがんだ君の横顔に 白い頬紅つけた

絵日傘さした 陽炎達と ドレスの君の舞踏会

見守る僕も 青い燕尾服

  緑の夏をパラソルさして 君をさそって街を歩けば

  ときには風も吹くみたい ときには風も吹くみたい

行くあてなしの ロマンス船が 光の海の公園で

君を誘った 夏の昼下がり

  緑の夏をパラソルさして 君をさそって街を歩けば

  ときには風も吹くみたい ときには風も吹くみたい

2011年7月29日金曜日

やったぜ!ベイビー(古っ)


まあ、つまり聖地なわけです。

前回の木下さんの出版記念パーティで即席で結成したユニット
「つま恋チルドレンベイベーズ」にマンドリンのコジマサンを加えて
また、つま恋の拓郎ファンのイベントで演奏する事になりました。

何度かお会いした事のあった、石山恵三さんとの共演まで実現しました。

7/23 つま恋チルドレンベイベーズ セットリスト

1.バイタリスフォークビレッジのテーマ/Vo:ヒロヤ

2.ロンサムトラベリンマン/Vo:晋

3.僕のエピローグ/Vo:ヒロヤ(with 石山恵三)

4.各駅停車/Vo:晋(with 石山恵三)

Vo,G:ヒロヤ Vo,G,Harp:晋 E.G,Cho 萩一訓
 
とにかく石山さんのベースがすごい!ベイベーズのコーラスも気合い入ってたし、
歌いながら背筋がぞくぞくしたのは久しぶりで、会場の反応もビンビン伝わってきた。
石山さん、ありがとうございました。


イベントは2日に渡り、翌日もさらに違うユニット「WooBABYS」で出演。
こちらは午後2時30分という時間帯だったので、まったりと聴けるアレンジにしようと
3人編成で、アコースティックにやってみた。そしたら、この音がとても心地よく
エキジビションホールに吹く風と蝉の声がそこに加わって、優雅な気持ちで演奏できました。

7/24 Woo BABYS セットリスト

1. Woo BABYSのテーマ〜せんこう花火

2.伽草子

3.都万の秋

4.ビートルズが教えてくれた

今日は「WooBABYS」で演奏した「都万の秋」を聴いてみて下さい。


Vo,G:ヒロヤ Vo,G,Harp:晋 フラットマンドリン:コジマサン


2011年7月18日月曜日

1963年の横浜の物語

「コクリコ坂から」を鑑賞。大して期待もしないで、観に行ったせいか、なんだかいろんな思いが駆け巡り、そのままミニに乗って横浜まで走ってしまった。赤レンガ倉庫にはあの旗がいっぱい並んでいた。こういう学園ものにくすぐられるセンチメンタリズムの様なものを相変わらず攻められ続けている。おそらく原作者が過ごした1970年代の学園紛争の頃(映画版では1963年の設定)の思い入れは団塊世代の人はど真ん中だろうけど、その下の世代は少しためらいながらも、アジ看板の前を通り過ぎた経験だけはある。そういう微妙にずれた世代感覚で観ても、この作品は中々面白いと思う。ただし、今の若い世代にはあまり無縁なものが沢山ありそうだけど。あまり前向きになれない世の中で、後ろに向きながら、「上を向こうよ」と語りかけるあたり、ジブリはやっぱりマーケティングが上手いと思う。まあ、そういうよけいな事を考えないで楽しんでみる。そういう映画だと思う。

2011年6月29日水曜日

部屋にSCENE from VAN のポスターを貼った


「ボストンから1時間。ブッシュカントリーへ。風はスリーコードのブルースに聞こえた。」
1977 SCENE from VANー こんなコピーが好きだった。広告が輝いてた時代の話。

友達同士でVANジャケットのアイビールックを競い、C.P.OだのコードバンだのPコート
なんていうアイテムを分けもわからず追っかけていた、アメリカの自由な雰囲気に憧れてた頃。

部屋にSCENE from VAN のポスターを貼って悦に入っていた。

2011年6月4日土曜日

いつかの吉祥寺


歳の近い友人が突然いなくなる事って、こんなに淋しいんだと痛感した2011年の幕開けだった。彼は僕と同じ広告業界に身を置き、仕事の話はもちろんの事、拓郎やいろんな音楽論を語り合った。そしてマーケットメリーのベーシストでもあった。拓郎ファンの間ではよおこJ45という名称で親しまれていて、いろんなフォーク酒場でいろんなセッションをした。とにかく急な出来事にリアリティを持てずに、みんなが悲しい悲しいと言っているのを聞いても、架空の出来事の様に感じていた。

突然の別れは悲しみを伴わない。ただただ心にぽっかりと穴があいている様な感じで時を過ごした。立ち直る暇もなく震災を経験し、しばらく音楽も聴く気になれなかった。それでもやっぱりそういう心の歪んだところに何か潤いをくれたのも、誰かの奏でる音だった。反動の様にいろんなCDを聴き、ひと区切りつけようと、いろんな音源を整理していたら、彼とは本当にいろんなセッションをしたんだなあ、という事が今更ながら記憶によみがえる。バンドのリハとなると彼も真剣で、ライブ前は隠れて一人でスタジオに入っていたという事も最近知りました。まったく今もどこかでチョップなベース弾いてんでしょ、と思うのだが・・・このセッションはいつかの吉祥寺(スターパインズ・カフェ)で、豪華なメンバーと一緒に、おけいさんとデュエットしたり、彼も僕も(緊張しながらも)とても楽しそうに笑っている。 



愛の絆を / 吉田拓郎 1980年のアルバム「シャングリラ」より カヴァー

2011年5月8日日曜日

『トウキョウソナタ』(2008年)


沢山借りたDVDの中の一本、「トウキョウソナタ」(2008年作品)は全くなんの情報もなく観始めたら、見事にその世界に引き摺り込まれ、最後にはとても感動していた。小泉今日子と香川照之というキャスティングも見事なら、脇を固める役者陣もすばらしい。ストーリー自体はとても辛辣で厳しい現実を語っていく。家族という物の曖昧なカタチを片っ端から露呈させる手腕は見事だし、なんと言ってもラストシーンの思い入れが清々しい。

珈琲ミルクと一緒に

この連休はクルマに乗って少し遠くに出かけたり、妹夫妻たちと一緒に浅草に行ってロック座前を歩き、洋食屋さんのヨシカミの行列を見送り、築地の寿司屋で甥っ子の誕生祝いと大学の入学祝いを一緒にやったりして過ごした。仕事の事や音楽の事はあまり考えないでいたら、やっぱり曲が作りたくなる。珈琲を飲んで落ち着いてGibsonのフルアコを弾きながら、一曲作った歌のタイトルは「珈琲ミルクと一緒に」といいます。スプーンでクルクルかき回してじっくり飲むといいんじゃないかなあっていう感じで作ってみたんだけど。そのうちにどこかで演奏する機会があったら、聴いてみてください。

2011年4月6日水曜日

ゴーイングバック70s

3.11以後、いろんな事が抑制されていて、とても不自由な気もするんだけど、実は僕らが青春を謳歌していた70年代のアナログな文化はそういえばいつもそんなに慌ただしくなくて、それなりに温もりがあって人と人の信頼感や付き合いももっとプリミティブな部分で許し合っていただろうし、情報が過多じゃない分、知らなくていい事は素通りできたんだろうと思うし、そんな時代に照らし合せて考えれば,そこに戻ればもっと節約した生活感で充分やっていけるのに,なんて思っているのは俺だけじゃないだろうという気がする。自分の脳内は,今も大して進化してないってことかもしれないけど、アコースティックギターを弾きながら、自然体で生きるのは、結構俺たちの原点だったりするんだからね。レベルを落とさずに発想の切り替え方一つで,あの頃みたいなのんびりムードで行くのも良いのかもしれないなあ、と、電気の消えた東京の街を歩いていた。

2011年4月3日日曜日

4月になれば彼女は

ポールサイモンのApril come she willを思い出す。
やっと少し音楽を聴く気分が戻ってきた気がする。
一月から三月は異常な忙しさと精神的にもタフな事が続いた。
四月になっても肌寒いしまだまだいろんな事が解決しないけど、
自分のペースで考えて歩いていこう,と思う。
そんな季節のはじまりに。

2011年3月30日水曜日

今からだって遅くはない

どんな立派な方がありとあらゆる言葉を尽くしたとしても
それを肯定する理屈なんか何もないと、今、僕は思う。
やっぱり原発はいらない。

田中優さんの話をうまくまとめてるブログです。
「原発がなくても大丈夫な理由!」 http://amba.to/gH1cs0 

田中優×小林武史の対談。風力発電の可能性は多大だと思う。

風力発電を促進したデンマークの教訓はここに。
両手ばなしでクリーンというわけにはいかない・・・

2011年3月13日日曜日

節電しよう

ツイッターで広がっている節電の輪。賛同します。ツイッターから #84MAのハッシュタグで。

2011年3月11日金曜日

横浜で足止めです。

打ち合わせ中に大きな揺れがあり、落ち着いてから外のホテルのラウンジにてスタッフ8名とともにテレビを見ながら待機中。おそらく都内には戻れない感じです・・・・

2011年3月10日木曜日

なんだか胸の奥の方に

すごく言葉にしたい事があって、今すぐそれを取り出して曲をつけて歌いたいのだけれど、形にしようとするとすうっと引っ込んで行く様なもどかしさと,反対にもうすぐ産み落とされそうな気持ちとが交錯する時間。こんなことはあまりなかったなあ。何かを作れと誰かが言っている。そんな気がするんだ。

2011年2月15日火曜日

We are つま恋チルドレンベイベーズ

2/13の日曜日に静岡県の掛川市にあるつま恋で「吉田拓郎とつま恋と僕」という本を講談社から出版した、つま恋の音楽プロデューサー、木下晃さんの出版記念パーティが開かれて、そのパーティの席で少し演奏をしてきました。この本の装丁をしたアートディレクターの萩一訓さんは、拓郎のエーベックスのジャケットもデザインしている。彼がボーカルとギター、そして16年来の友人で「君と出会ってからというもの僕は」という拓郎ファンサイトの運営をしている晋さんがハープとギターと歌で「つま恋チルドレンベイベーズ」を結成しました。いや〜ひょんな事から結成されたユニットだけど(俺の場合そういうケースが多いんだけどさ)楽しかったな〜。演奏後にみんなで田村仁さんに写真も撮ってもらったりして。木下さんの優しいお人柄にふれて、1975年のあの伝説に思いを馳せながら。



左からヒロヤ、萩さん、晋さん





セットリストは 1.大阪行きは何番ホーム 2.祭りのあと 3.アジアの片隅で 4.落陽 5.人間なんて



2011年2月6日日曜日

雨が降っていた



夜、カーラジオをつけたらエルヴィスがハートブレイクホテルを歌っていた。
心に染みるメロディだ。ワイパーの隙間から見える街並がカンザスシティの
ハイウエイに灯る雨にぼやけたネオンライトを想起させた。
一瞬にして風景さえも変えてしまう音楽のイマジネーションの
広がりってあらためてすごいと思う。

2011年1月12日水曜日

ギャラクシー

7年間も同じ携帯電話を使っていた。特に不便も感じなかったんだけど、とある仕事をするのに、どうしてもスマートフォンが必要になり、ギャラクシーなる機種に切り替えた。なんだ、これ?電話じゃないな。文明に出会った原始人の様な感じでぎこちなく操作していた。同じ様な事がいろんなところで起こっている。中にはタブレットという大きなサイズのものを(Macintoshでいうi-Padのようなものだ)電話の様に耳に当てながら話してる人もいたけど(笑)スピーカーなので音が周囲にだだ漏れだったり、電話に出る時にボタンをスライドする事を知らないで、ずっと液晶を押し続けたりする事になる。PHSの時代が懐かしい。アンテナもコンパクトで音も良かったし。あれで充分だよ。と、あらためて思う今日この頃。

2011年1月1日土曜日

謹賀新年



ことしもよろしくおねがいします。

フォロワー