2011年7月18日月曜日

1963年の横浜の物語

「コクリコ坂から」を鑑賞。大して期待もしないで、観に行ったせいか、なんだかいろんな思いが駆け巡り、そのままミニに乗って横浜まで走ってしまった。赤レンガ倉庫にはあの旗がいっぱい並んでいた。こういう学園ものにくすぐられるセンチメンタリズムの様なものを相変わらず攻められ続けている。おそらく原作者が過ごした1970年代の学園紛争の頃(映画版では1963年の設定)の思い入れは団塊世代の人はど真ん中だろうけど、その下の世代は少しためらいながらも、アジ看板の前を通り過ぎた経験だけはある。そういう微妙にずれた世代感覚で観ても、この作品は中々面白いと思う。ただし、今の若い世代にはあまり無縁なものが沢山ありそうだけど。あまり前向きになれない世の中で、後ろに向きながら、「上を向こうよ」と語りかけるあたり、ジブリはやっぱりマーケティングが上手いと思う。まあ、そういうよけいな事を考えないで楽しんでみる。そういう映画だと思う。

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