2009年11月29日日曜日

オーディションはオークションより手強い


先週は本当にいろんな事があった。もう自分でも先週の出来事が、遠い昔の様に感じてる。


昨晩は50人ちかくのモデルさんをオーディションした。ひとり3〜4分で回したとしても膨大な時間だ。


広告の仕事はとにかく守備範囲が広くなる。お会いする業種の幅も半端じゃない。


そういえば、もう随分前になるが僕らがその頃手がけていた広告のオーディションに、ある新人タレントがやってきて、そのプロセスをある番組の中で流す、という企画があった。


その話はクライアント側から持ちかけられた。基本的にはオーディションというものは公開しない。(公開オーディションの様にそれ自体がプロモーションになっている場合は別だが)それにテレビが入ると企画に沿った選定を強いられるようで、公平な選定ができない可能性がある事を理由に一度はお断りしたが、いつもの様に、厳しく選定していただいていい、というので渋々テレビカメラがはいるのを許可した事がある。


モデルさんの中にタレントさんが入るとなんとなく違和感を感じる時がある。

モデルからタレントになる人も多い。

その時のオーディションでは、その新人タレントは明らかに「浮いて」いた。


でも某テレビ番組のために彼女はテンションを上げてやってきた。それに立ち向かうこちらも真剣だ。


オーディションは通常通り行われ、僕らは結論を出した。


翌週、オンエアされたその番組を観た。彼女がオーディションにのぞむまでの決意を語り、オーディションのときの注意事項を先輩タレントが教え、当日までダイエットに励む様子が紹介された。そして、僕らのオーディション会場に彼女が入り、質問に答えながら、彼女の受け答えと同時に、その後のインタビューでコメントを出してほしいと言われ、それにも渋々応える事にしたんだけど、そこはほとんどノーカットで使われてた。


つまり、オーディション風景からその後のコメントまで含めて結構な時間テレビに映ってたわけです。その週の電話はとにかくいろんな人からかかってきた。やっぱりテレビというのはすごく影響力があるというのを思い知らされた時です。しかもその番組はその週だけにとどまらず、次回につづく、なんて言う事になってしまったものだから・・・


結局、3週間にわたりその番組に出演する事になった。テレビ局からハイヤーが回され、それに乗って収録現場に行く。そんなこともその時にはじめて経験した。

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