風邪で出遅れた2010年。やっと体が動き始めた。今回も喉から風邪をひくパターンで毎度の事とはいえ、相変わらずつらい。寝ている時は意外に音楽も聴かなくなる。なんか別にこのまま音楽のない生活で行けそうな気もしてくる。
そんな時、ふと聴こえてきたディランの「時代は変わる」
いいテンションだ。この時代のディランは素晴らしい。神がかっている。彼のライブのパフォーマンスはいろんな伝説があるが、基本的には声質が自分の好みではないので真剣に聞く事はあまり無かった。ただし楽曲における説得力たるや半端ない。ストリートリーガルというアルバムも好きだった。マークノップラーがアレンジしたスロートレインカミングも。そうか、今度来日するのか。行ってみよう。ライブハウスで、おじいちゃんになったディランを観に。別に若かりし頃の幻影を見たいわけではないのだけれど。「怖い曲をギターで歌った変なおじさん」というのはディランが、孫の通うロサンゼルス郊外の幼稚園で演奏した際、帰宅した子供たちの感想なんだって。
「時代は変わる」はいろんなアーティストがカヴァーしているが一番好きなのはジェームステイラーとカーリーサイモンがデュエットしているNO NUKESでのライブテイクだ。なんせかっこいい。
ディランと言えばザ・バンドの存在も忘れられないんだけど、先日ピーターバラカンさんのラジオ番組でかけていたリーヴォンヘルムの最近のソロアルバムはすごくいいのです。バンドの頃よりバンドっぽい気がする。アメリカの良心と言われたザ・バンドもいまや過去の人たちかと思いきや、ちゃんとやっててくれたのがとても嬉しいのです。