自転車で通り抜けようとした都下の公園の脇道から、アコーディオンのような音色が聴こえる。な、なんだろ?と耳をすましても、ピアニカのようなよこもりりょうぞうの弾くアコーディオンのような音に聴こえる。昼下がり。寄り道ついでに近くまで行ってみる事にする。
公園のゲートに自転車を置いて、中に入ると芝生広場の横のスペースにその音の奏者はいた。初老の男性が譜面台の前にイスを置き、ウクレレを弾きながらハーモニカを吹いている。ブルースハープではない!ハーモニカです。清く正しい21穴の正統ハーモニカ。譜面を見ながらウクレレで辿々しくコードを奏で、ハーモニカでメロディを吹いていた。その佇まいはさながらシカゴ辺りのブルースマンのようだった。やってる曲はハワイアンや日本の古い歌などが多かったけど、すごく新鮮で、じっと聴き入っていたら、子供を遊ばせていた主婦たちがゾロゾロと集まってきて何やら公園ストリートライブの様相を呈してきた。
4-5曲やって息が切れたのか、ちょっと休憩な感じの時におじさんに話しかけてみた。こんなに沢山の人が聞いてくれると練習できないなあといいながら、定年後、趣味を持ちたいと、ウクレレを習っていたんだけど、あんまりうまくならないのでハーモニカと一緒にやると誤摩化せるんじゃないかと思ってやり始めたそうです。21穴ハーモニカもキーがいろいろあるので、ケースにそろえていると言ってコレクションを見せてくれました。公園の子供たちも珍しそうにそのハーモニカを見ていた。
で、ブルーハワイを聴いて、おじさんに別れを告げました。日本にもいるんだなあ、ブルースマン。
あ、そういえば、れぼりゅーしょんのテイクをやり直してスローなバージョンにしたので、聴いてみてくださいね。ホワイトアルバムの感じにしたかったのです。URLはさっきのところに。
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